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2019年4月7日日曜日

ラミレジィ3種比較(ドイツ、オランダ、ワイルド)

こんにちは、店長の上野です。
本日は人気のラミレジィ3種をご紹介します。いずれも雄の写真です。

ドイツラミレジィ(国産)
体高が高く、やや寸詰まりな体形が特徴。黒点がはっきりしていて、青のラメ感も綺麗に出ます。
この写真の個体はまだ若いので特徴がはっきりとは出ていませんが、片鱗はありますね。
成長すれば、頭部とヒレの黄色みもはっきりしてくるはずです。
微妙な言い回しですが、色のメリハリがはっきりしている印象です。



オランダラミレジィ(国産)
ドイツラミレジィに比べるとややシャープな体形が特徴……なのですが、今回の写真の2匹だとあまり違いが見られませんね。
ドイツが若く、オランダが大きめの個体だからです。
黒点の発色はドイツラムより薄め。
青色はドイツのそれよりもマットな感じで、全身に広がります。
ドイツラムと比べても発色が悪いというわけではないのですが、メリハリがあるというより上品な印象です。
良し悪しではなく、好みの問題になってくると思います。


ラミレジィ(Wild、コロンビア産)
今となっては流通が少なめの原種です。国内への入荷が少ない上に、輸入時の状態が悪いことが多く、問屋さんで見かけても仕入れを見送ることがしばしば。
当然ではありますが、改良種に比べて発色は控えめです。
当店では現在販売しておりませんが、レジ横の展示水槽に1匹だけ泳いでいます。
ワイルドのシクリッド全般にいえることですが、改良種よりも気性が荒いです。
当店の個体も、決して弱くはないエンペラーテトラを追い払っています。
とはいえ、そのあたりの気性の荒さや、キビキビとした泳ぎ方も野生採集個体の魅力といえるかもしれませんね。

今回はご紹介しませんが、丸い体形のバルーンラミレジィや黄色いゴールデンラミレジィ、鮮やかな青色一色のコバルトラミレジィなど、その他のバリエーションもございます。

ところで「ドイツ」や「オランダ」というのは、当時その改良種を作出した国の名前です。
現在はそれらの改良種を種親として、それぞれの特徴を受け継いだ個体が東南アジアや日本国内のファームでも増やされています。
なので、東南アジア産の「ドイツラミレジィ」や国産の「オランダラミレジィ」などが存在するのです。ややこしいですね。
さて、今回ご紹介したのはあくまで各種の代表的な特徴です。
ブリードしているファームや、個体差によってその特徴は様々です。
ドイツラムの特徴を持ったオランダラムがいたり、その逆もまたしかりです。
個体差のわかりやすい魚種ですから、ぜひ店頭でじっくり選んでいただいて、お気に入りの個体を見つけてください。
ラミレジィは美しい見た目、愛嬌のある動作に加えて、繁殖まで楽しめる素晴らしいお魚だと思います。
当記事を読んで興味の湧いた方、ぜひ飼育をご検討ください。
具体的な飼育方法はスタッフまでお気軽にどうぞ。

上野