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2020年12月6日日曜日

2020年12月“石組チャレンジ@アクアテイク-E”番外編(挑戦者:川島)

こんにちは、店長の上野です。

“石組チャレンジ@アクアテイク-E”2020年12月の題材は龍王石です。まずはスタッフの川島が挑戦しました。

正面図

上から

作成者:川島 淳也

挑戦者からのコメント:
「三尊石組で、良い顔の副石があったので、それに合わせて組みました。捨て石はあえて顔の薄い石を使って、うるさくなりすぎないようにしました。グロッソスティグマ単植のイメージです」

☆講評、アドバイス(武江、上野)

上野「さぁ、石組チャレンジ@アクアテイク-E、久しぶりの開催です。一般の方に先駆けて、スタッフ・川島が挑戦しました。私と武江も後日挑戦します。一般参加の皆様の制限時間は1時間ですが、私たちはプロなので、川島は30分、上野は20分、武江は10分の制限で作ります。今回、川島は21分で完成させました」

※訂正:本人曰く、21分残して、9分で組んだそうです。ほんとかなー。

武江「なかなか速いじゃない」

上野「私はそれより速く作らないといけないじゃないですか、もー」

武江「別に対抗しなくてもいいのに(笑)」

上野「まぁ、大事なのは速さではなく、完成度です。では、講評に入りましょう。オーソドックスな三尊石組です。どうでしょうか、社長」

武江「まぁ、パッと見た感じはそんなに悪くないんじゃない? 」

上野「親石の角度、ちょっと寝すぎな感じもしますが……」

武江「そうだね、親石単体で考えるなら、もう少し左側に起こしてもいい。ただ、水槽のサイズ的には、これ以上立たせると全体のバランスがおかしくなるかもなぁ。今のままでも悪くはないよ」

上野「つまり、このくらいの角度が妥協点といったところですね。……コメントにある通り、良い副石を使っていますが、この親石も負けず劣らず良い質感で、バランスがとれているんじゃないでしょうか」

武江「そうだね、ちゃんと石の良い面を活かせているよ」

上野「問題は、あえてうるさくなりすぎないようにしたという右側の石だと思うんですけど……」

武江「うん、はっきりいってバランスが悪い。ちょっと質感が違いすぎるし、ボリュームも少ない。ただでさえ左側の比重が重いレイアウトなのに、これじゃあアンバランスだよ」


上野「本人も“捨て石”て言っちゃってるんですよ。三尊石組の三尊は“親石”“と“副石”、そして“添え石”ですよね、社長」

武江「そうだね。“捨て石”はその3つ以外で、全体のバランスを取ったり、自然感を出すために配置する小さな石のことだ」

上野「つまり、今回の川島くんの石組は添え石が無いんですよ。うちのお店でいうと、親石が社長、副石が私。それをしっかり支える添え石になってね、川島くん。……でも、私を追い越して副石にはならないでね!」

武江「なに言ってんだ、お前(笑) 自分が追い越されないように頑張んなさいよ」

上野「……話を戻しましょう。右側の石ですが、親石の輪郭に被ってしまうのも気になります。エキノドルス・テネルスやヘアーグラスといった、少し背丈の出る水草で輪郭を区切れるならいいんですけど、グロッソスティグマ単植を想定しているようなので……。それなら、親石の根元に添える形で、前の方に置いた方がいいと思います」

武江「そうだね。水草の選択に関連して指摘すると、石の際、底床材と接する部分の処理の甘さも気になるね。丈の短いグロッソスティグマだけだと、いきなり石がズドンと生えてる感じになってしまう。小石を添えて、自然な感じにした方がいいかな」


上野「今回、本当に石を3個しか使っていませんからね。もうちょっと作り込んでも良かったのかな、と思います。……とまぁ、身内なので多少厳しめに講評しましたが、そんなにすごく悪くはないですよね」

武江「そうだね。最初に言った通り、親石、副石の選択、組み合わせや角度は悪くないし、全体の“流れ”もそんなにおかしくないよ」

※流れ……石の配置や傾きによって表現する水の流れ。例:左から右に流れる水流を想定して、親石を右側に傾ける。

上野「他の挑戦者の講評は川島にも参加してもらうので、それも通して勉強してもらいましょう! それでは、今回の講評はこのあたりで」

武江「皆様の挑戦をお待ちしております」

※実はすでに2名様が挑戦済みです。講評記事は順次アップする予定ですので、お楽しみに!


☆12月の石は龍王石です。

過去の挑戦者たちの記事はラベル「石組チャレンジ@アクアテイク-E」をクリックすると読めます。