こんにちは、店長の上野です。
本日は皆様に“侘び草マット プレーン”を使ったテクニックをご紹介します!
侘び草マットとは、ADAから販売されているシステムテラ30や水草ウォール、システムパルダの壁面にはめ込んで使うマットです。
このように、ウィローモス等が付けられています。
侘び草マット プレーンはその名の通り、モス等が付いていないプレーンなタイプです。
本来は好きな植物を巻き付けて、システムテラ等に使う製品なのですが、実はそれ以外にも色々な使い道があるのです。
1. 土留めに
ソイルと化粧砂を敷き分ける際、石や流木を使うことが多いと思います。
ですが、それだけだと隙間からソイルが漏れてしまいます。
その為、ウールマットを詰めたりするのですが、白いウールマットを使うとかなり目立ってしまいます。
かつてはGEXから黒いウールマットが販売されていたのですが、残念ながら既に終売。
……というわけで、侘び草マット プレーンの出番です。
硬そうに見えますが、手でもちぎれます。硬すぎず、柔らかすぎず、さらにザラザラしているので、隙間に詰めるのにぴったりです。
特に、黒い溶岩石とは質感もよく似ていて目立たないので、合わせて使うことをおすすめします。
どこに侘び草マットがあるか、お分かりいただけたでしょうか?
隙間にすっぽり。
もう一丁!
水草等の陰になる部分に使うと、ほとんどわかりませんよ!
2. 水草活着の土台として
「それって本来の使い方じゃないの?」と思われそうですが、四角のままではなく、切ることによって、様々なサイズ、形にすることができます。
例えば、この立派に育ったウォーターフェザーも……
カットした侘び草マットに巻き付けています。
侘び草マットを外した跡。
これは流木のくぼみにはめ込んでいますが、水草用の接着力が弱い接着剤を使うのもおすすめです。
アズー アクアスケーピンググルー 水中でも使える優れもの。1本450円、2本800円(税込)
上から、
ウィローモス等の活着する水草
↓ 糸で巻く
侘び草マット
↓ 水草用接着剤
レイアウト素材(流木、石)
といった感じですね。
こうすることによって、接着剤が水草に染み込むのを避けられるので、傷みにくくなります。
ミクロソリウムやアヌビアスといった茎の硬い水草はそこまで気にしなくていいのですが、モスの仲間、特に葉が短いもの、細かいものはダメになりやすいように感じます。
ところで、なぜ接着力の弱い水草用接着剤を使うかというと、茂りすぎたときにレイアウト素材から剥がして、水槽外でトリミングをできるようにするためです。
モスの仲間は水中でトリミングすると、散らばって回収が大変ですからね。また、水槽から取り出すのが難しい、大きい流木や石に後から付けるのにも役立ちます。
この方法は、本来活着する水草ではないニューラージパールグラスにも使えます。
垂れ下がるニューラージパールグラス。近年、人気の表現です。
ちょうどよく(?)折れてしまった侘び草マット付き流木があるので見てみましょう。
裏側
しっかり茂っていますね。ただ、ソイルに植えるよりも肥料切れを起こしやすいので、液肥、特に窒素が含まれるものを上手く使いましょう。
当店オリジナルのワンダーグリーンや、ADAのグリーンブライティ・ニトロがおすすめ。入れ過ぎには気をつけましょう。
マットの厚みが気になる方もご安心ください。
薄く裂くことができます。
(こちらの水槽、アクアプランツNo.19に制作過程が詳しく載っておりますので、ぜひ、ぜひ……)
……というわけで、まだまだ色々な使い道がある侘び草マット プレーン、当然、当店でも販売しております。
侘び草マット プレーン(6枚入り) 1,575円(税込)
6枚も必要ないという方の為に、ばら売りもご用意しました。
1枚300円(税込)
ぜひ、ご活用ください。
上野