こんにちは、店長の上野です。
“石組チャレンジ@アクアテイク-E”エントリーNO.11の挑戦者をご紹介します。
正面図
上から
お名前(匿名、ハンドルネーム可):zono 様
挑戦者からのコメント:
「素材がいっぱいあると楽しいですね! 難しいですけど……。よろしくお願い致します」
☆講評、アドバイス(武江、上野)
上野「11人目のzonoさん、少し難易度の高い石組に挑戦してくれました」
武江「この手の放射状に石を並べるレイアウト、難しいよね」
上野「それぞれの石の角度に、絶妙なバランスを求められますから……」
武江「それはどの石組にも言えることなんだけど、放射状のは一段とシビアだね」
上野「では、さっそく講評に入りましょう。社長、気になる点は?」
武江「まずは親石のサイズ感だね。右側の副石とサイズが近いので、全体的に単調な印象になっちゃってる。ここは親石をドーンと大きくして、迫力を出そう。」
上野「放射状の石組は角度が大事という話が最初にありましたが、親石の角度はどうでしょうか?」
武江「ちょっと立ちすぎかな。左手前に倒した方がいいね」
上野「そうすると、レイアウト全体の比重が左側に寄りすぎると思うんですけど、配置自体も右側にずらした方がいいですか?」
武江「うん、その方がいいね」
上野「まず、大きく直すのは親石、ということですね」
武江「そうだね。あとは、全体のバランスを見ながら、各石の角度を微妙に調整しなきゃいけない。親石の次に大きい副石はこのままでいいんじゃないかな。もう少し寝かせてもいいけど、良い配置、角度だと思うよ」
上野「あらためて、難易度の高い石組ですね。しかも、石組チャレンジ@アクアテイク-Eではソイルではなく大磯砂を使っているので、サラサラと崩れやすく、石が安定しないんですよね。微妙な角度で固定しなければならないのに……」
武江「そうそう。そんな環境の中、よく挑戦してくれました」
上野「今回のzonoさんの石組、7個のかたまりで出来ています。石組は奇数個で組むのが基本ですが、それもしっかり守られていますね」
上野「ところで社長、実は石組って石の数が少ないほど難しいと思うんですけど……」
武江「石をたくさん使うと、ある程度の誤魔化しが効くからね。そういった意味では、近年人気の石を多用した山岳レイアウトなんかは作りやすい石組だと思うよ」
上野「石が少なければ少ないほど、それぞれの石が目立ちますから、配置、角度や石同士のバランスがより一層シビアになりますもんね。石自体の質感や形もさらに重要になってきますし。……かといって、別に山岳レイアウトが劣るというわけでもありませんよね。ソイルが崩れないように高く盛るのだって、それなりの技術が必要ですし、細部まで作りこむと、使った石の数だけ神経を使うことになりますし。人によっては小指みたいな小石一個の角度まで気にしますからね」
武江「そういうこと。その辺はもう好みの問題だよ」
上野「それぞれ好きな石組を、楽しく作ってほしいですね! とはいえ、社長はもっと三尊や放射状の石組を見たいんじゃないですか?(笑)」
武江「そりゃね、ネイチャーアクアリウムというか、天野さんの石組の基本は三尊石組だから(笑)」
上野「ADA創設者・天野尚氏は偉大だ、ということで。……というわけで、難しい放射状石組に挑戦してくださったzonoさん、ありがとうございました! 最後に記念写真をご紹介」
武江「zonoさん、挑戦ありがとうございました。皆様も色々な石組に挑戦してくださいね」
まだまだ皆様の挑戦をお待ちしております!
☆今月の石は黄虎石です
過去の挑戦者たちの記事はこちら
2019年7月
エントリーNO.1 ずいしょー 様
エントリーNO.2 Shu.Nishikori 様
エントリーNO.3 Hiroaki 様
エントリーNO.4 やまち 様
エントリーNO.5 しげ 様
エントリーNO.6 タッツー 様