2019年7月12日金曜日

2019年7月“石組チャレンジ@アクアテイク-E”エントリーNO.5

こんにちは、店長の上野です。
“石組チャレンジ@アクアテイク-E”ですが、昨日、今日で3人の挑戦がありました。
順番にご紹介したいと思います。まずは5人目の挑戦者の方から。


正面図

上から

お名前(匿名、ハンドルネーム可):しげ様
挑戦者からのコメント:
「初めての石組楽しかったです。キビシイアドバイスお願いします!」

☆講評、アドバイス(武江、上野)

上野「さぁ、社長、ご希望通りキビシクいきましょう!  まずは私から。親石の角度が立ちすぎなので、もう少し寝かせた方がいいと思います」

武江「どうした、張り切っちゃって(笑) そうだね、上野くんの言うとおり、親石は少し寝かせた方がいい。それに合わせて、左隣の石も寝かせよう」

上野「そうすると、左奥の石と被っちゃいませんか?」

武江「そうだね。左奥のは全体のバランス的にも無くていい石だ。とっちゃおう」



上野「親石の後ろにある小さめの石2つもどかした方がいいと思います。正面から見たときに、親石の輪郭に被ってしまうので」



武江「親石は三尊石組の主役だから、輪郭をはっきりさせた方がいいね」

上野「社長、ここまで石の引き算をしてきましたが、逆に石を足した方がいい部分はありますか?」

武江「右手前がボリューム不足なので、ちょっと足そう。石がとぎれとぎれの配置になっちゃってるから、つながりを感じさせるようにね」

上野「右手前のボリュームを増やすなら、右奥の一連の石はいらないと思うのですが、いかがでしょう?」

武江「そうだね。無くていいと思う。上から見るとわかりやすいんだけど、他のどの石の流れにも属していないというか、唐突にポッと置かれた印象を受けちゃう」



上野「石同士の繋がりを意識した配置が重要ということですね。でも、空間があるとどうしても不安になって、何か置きたくなっちゃいますよねぇ」

武江「石組に限らず、空間、空白をいかに上手く見せるかがネイチャーアクアリウムの肝だから、難しいけど頑張ってみましょう」

上野「……という風に、今回はなんだか辛口の講評になりましたが、写真ではなく現物を見ると、正直そんなに悪くないと思うんですよね」

武江「うん、俺もそう思う。むしろ初めての石組にしては出来すぎなくらいだよ! 多分、しげさんは石を組んでる時の視点、斜め上から見てかっこいい石組を組んじゃったんだね」

上野「なるほど。写真では正面から撮っているので、当然見え方が違うわけですね。私たちが実物を、水槽の前に立った状態で見ると、しげさんの本来の狙いが見えてくる、と」

武江「石組って基本的に、正面から見るものだからね。写真コンテストに出すときなんかは、特に気を付けた方がいい」

上野「作成中、水槽の中心に目線を合わせて、どう見えるかチェックするといいですね。実際に正面から写真に撮って、写りかたを確認するのも効果的です。今はスマートフォンで手軽に撮れますしね」

武江「当店での石組チャレンジ中も、時々撮影しながら作ってみてくださいね」

上野「最初からそうアドバイスするべきでしたね。申し訳なかったです。とはいえ、最初にパッと見たとき、初めてとは思えない、様になった石組だな、と思いました!」

武江「この“パッと見てかっこよく見える”ってすごく大事なことなんですよ。細かい部分はいくらでも勉強して直すことができる。でも、レイアウト全体をなんとなくかっこよく見せているものって、その人の才能、センスなんです。これからも、その才能を大事にしてくださいね」

上野「ぜひ、来月の石組チャレンジもご参加ください! 最後に記念写真をご紹介して、講評を終わりにします」

武江「しげさん、ご参加ありがとうございました」

皆様のご参加をお待ちしております!
☆今月の石は黄虎石です

【第14回】2024年11月“石組チャレンジ@アクアテイク-E”優勝候補が3名に絞られました。

店長の上野です。 先月開催した第14回“石組チャレンジ@アクアテイク-E”ですが、15名の方にご挑戦いただきました! 皆様、ありがとうございます。 私にしては順調に講評記事をアップしておりまして、既に全員分を公開済です。 というわけで、あとは優勝者の発表を残すばかりとなりましたが...