2019年7月4日木曜日

2019年7月“石組チャレンジ@アクアテイク-E”エントリーNO.3

こんにちは、店長の上野です。
“石組チャレンジ@アクアテイク-E”に三人目の挑戦者です。
ブログ掲載許可をいただいたので、さっそくご紹介します。


お名前(匿名、ハンドルネーム可):Hiroaki様
挑戦者からのコメント:
「よい経験になると思い参加させて頂きました。石組は難しいですが楽しいです。武江社長、上野店長よろしくお願いします!!」

☆講評、アドバイス(武江、上野)

上野「社長、三人目の挑戦者です。前のお二人とはまた違ったレイアウトですね」

武江「そうだね。水槽奥から手前に向かう「流れ」を意識した凹型レイアウトだね」

上野「上から見るとわかりやすいですね」


上野「左右だけではなく、奥行きを使った流れの演出というのもあるんですね」

武江「うん。こういうレイアウトもありだと思うよ」

上野「さて、今回のアドバイスとしては……」

武江「うーん、正直これといって大きな欠点はないと思うんだよね」

上野「そうですねぇ、作り慣れていらっしゃる。石組に限らず、凹型構図の基本である黄金比も意識されていますし」

武江「そうだね。上野くん、せっかくだから黄金比の説明を」

上野「1:1.618の比率がデザイン上、最も美しいとされ、黄金比と呼ばれています。ネイチャーアクアリウムでもこの概念は取り入れられていて、凹型構図を作る場合は特にこの比率を意識します。まぁ、そこまで厳密ではなく、ざっくり2:3、もしくは3:2の比率になっていればOKです」

武江「今回は若干、左の比重が重めだけど綺麗に見える範囲だね。重要なのは左右対称になっていないこと」

上野「ネイチャーアクアリウムでは、左右対称のレイアウトはほとんどタブーに近いですもんね」

武江「何らかの意図があって、それがレイアウトを美しく見せていればいいんだけどね」

上野「構図素材(石や流木)が左右対称でも、水草の植栽で強弱をつけたりもできますしね。植栽スペースはもちろん、葉の大きさや色味によって左右のバランスを……」

武江「ストップストップ! 上野くんが水草大好きなのは良く知ってるけど、今回は構図骨格の段階の話だよ」

上野「すみません、好きな話になると途端に饒舌になって……。悪いオタクの見本みたいですね。まぁ、悪いオタクなんですけど」

武江「いやいや、情熱があるの自体は良いことだよ」

上野「では、気を取り直して私からアドバイスを。全体的に良くまとまっているのですが、もっと小石を足すなど凹凸を増やして、左右それぞれの表情を強調しても良いと思います。写真写りを意識する場合は特に」

武江「たしかに、現状だと写真よりも現物の方が良く見える石組かもしれないね」

上野「全体にうっすらコケが生えてきたりすると、余計均質に見えてしまうかもしれませんね。構図の話とは離れてしまいますが、プレミアムモスやウォーターフェザーなどの成長の緩やかな苔をところどころ活着させて、表情を作ってみるのも良いかもしれません」

武江「とはいえ、写真だけじゃなくて実物が綺麗に見えることって大事だけどね」

上野「バランスが大事ですよね。店頭でレイアウトを作る私たちが日々心掛けていることでもあります。……社長、最後に何か一言お願いします」

武江「最初に言った通り、特に大きな欠点はないと思いますから、細かいことは言いません。Hiroakiさんのおっしゃる通り、石組は難しいですが、楽しい。これからも楽しみながら、思考錯誤してみてください」

上野「講評、アドバイスは以上です。最後に記念写真をご紹介」


武江「汗だくになって、一生懸命作ってくれました。良い笑顔!」

上野「Hiroakiさん、挑戦ありがとうございました!」

まだまだ皆様の挑戦をお待ちしております!
☆今月の石は黄虎石です

【第14回】2024年11月“石組チャレンジ@アクアテイク-E”優勝候補が3名に絞られました。

店長の上野です。 先月開催した第14回“石組チャレンジ@アクアテイク-E”ですが、15名の方にご挑戦いただきました! 皆様、ありがとうございます。 私にしては順調に講評記事をアップしておりまして、既に全員分を公開済です。 というわけで、あとは優勝者の発表を残すばかりとなりましたが...