2018年11月30日金曜日

“アクアテイク-E的石組チャレンジ”その1“石組”ってなんだ?

皆さんこんにちは、アクアテイク-E・店長の上野です。
突然ですが、皆さんはネイチャーアクアリウムにおける“石組”をご存知ですか?
石組と書いて“いわぐみ”と読みます。
このブログをご覧になっている皆さんは、少なからずネイチャーアクアリウムに興味がある方だと思いますので、
不要かもしれませんが、一応説明させていただきます。
百聞は一見に如かず、ということで、まずは実際の石組レイアウトを見てもらいましょう。


作品タイトル:涼風 レイアウト作成:武江春治

「あー、はいはい、こういうやつね! 見たことある!」となる方が多いのではないかと思います。
すごく簡単に言ってしまうと、石組とは石を組んで作ったレイアウト、または石を組んでレイアウトを作ることを指します。
レイアウトの骨格、構図を作る流木や石のことを“レイアウト素材”や単に“素材”と呼んだりしますが、
この素材の内、流木は使わずに石だけを使ったレイアウトを特に石組と呼ぶのが一般的です。
「なーんだ、そのまんまじゃないか」と思いましたね? あくまで「すごく簡単に」言うとです。
では、ここでアクアリウムに“石組”の概念を定着させたアクアデザインアマノ(以下・ADA)の情報誌
「アクアジャーナル」から引用させていただきます。※1

「石組とは石を組むことである。」

OK、言葉の通りですね、わかります。それで、続きは?

「石組とは作を為さないことである。」

???

これはあれですかね、かの有名な俳人、松尾芭蕉がその晩年に到達した「軽み」の境地の話ですかね?
趣向を凝らした、詠み手の作為が見える句よりも、率直で素朴な句を良しとしたという……。
話がややこしくなるので、脱線はこのくらいにします、すみません。
さて、気を取り直して、私の解釈も交えて、箇条書きで簡単に説明すると、

・自然物である石を、自然な様子に美しく組むのが石組である。
・自然にある石の向きや傾き、位置は、水流や重力等によって生み出された偶然の産物である。
・水槽の中の石組は人間が作る以上、その制作意図(作為)が表れてしまう。でも、それってすごく人工的で、
自然じゃないよね。
・できるだけその人工的な感じを出さないようにして、自然が偶然に作りだしたように石をレイアウトしよう。
・それが“石組”だ!

私自身の解釈が入るので、厳密には異なる部分もあるかもしれませんが、おおまかにこんな感じだと思います。
ところで、この“石組”を水草レイアウト水槽に取り入れたのは、ネイチャーアクアリウムの始祖であり、
ADAの創設者である故・天野尚氏です。
特に、日本庭園の作庭技法である三尊石組(さんぞんいわぐみ)を水中景観に取り入れたのは、氏の大きな功績の
一つでしょう。(三尊石組について、詳しくはまた別の機会に)
天野氏はその三尊石組を基本に、数々の素晴らしい石組レイアウトを作り上げてきました。
そのスタイルは海外でも評価され、今では“IWAGUMI AQUASCAPE”として定着しています。
そして、天野氏の作品に魅せられた国内外の多くの人々が、石組レイアウトを作り始めました。
ご存知の方も多いかと思いますが、当店の代表・武江もその一人です。
ところが、天野氏が若くして亡くなると、三尊石組を基本とした、本格的な石組レイアウトを作る人が減ってきてしまったのです。
ADA主催の世界水草レイアウトコンテストの出品作を見ても、それは明らかです。
天野氏の作品は写真として残っています。ADAのギャラリーでは後継者のクリエイターさん達が頑張って作っています。
それでも、石組人口が減ってしまうのは何とも寂しい限りです。少し大げさかもしれませんが、一つの文化の喪失です。
そこで、私・上野は石組の魅力を多くの人に伝えるべく、ADAの名物企画“石組チャレンジ”から名前を拝借して、
“アクアテイク‐E的石組チャレンジ”と称して情報発信していきたいと思います。
今回はその第一回「”石組”ってなんだ?」をお送りしました。
次回からはもっと具体的に石組の作り方のコツを紹介していきたいと思います。
正直、私自身はあまり石組が得意ではありません。
でも、ご安心ください! 当店には石組を作り続けて云十年、百戦錬磨の大ベテラン・武江春治がついています!
初回から堅苦しい話もしてしまいましたが、あまり難しく考えず「かっこいい石組作れるようになりたいな~」
くらいの感じで、気軽に楽しんでいただけると嬉しいです。
私と一緒に、楽しく勉強していきましょう!
以上、最近、石のことばっかり考えていて、友人から「おじゃ○丸のカズマかよ!」と言われてしまった上野からでした。

次回予告:“アクアテイク‐E的石組チャレンジ”その2”三尊石組”ってなんだ?(更新日未定)

※1 「アクアジャーナルVol.87」(2003年1月)アクアデザインアマノ 8頁より

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