こんにちは、店長の上野です。
本日は、当店オリジナルの水槽セットをご紹介します。(価格は全て税込み)
〇アクアテイク-Eオリジナル・30キューブ水槽初心者セット 17,980円
☆セット内容
水槽:Ga Glassterior TS300CUBE(30×30×30㎝)
フィルター:Ga POWER CUSTOM FILTER L
ライト:Ga CLEAR LED POWERⅣ 300
ヒーター:エヴァリス・プリセットオートAR100
水温計:GEX・クリスタル水温計S
底砂:JUN・プラチナソイル・パウダー4L
当店が初心者の方でも扱いやすいと考える製品を組み合わせてセットにしました。
セット内容を順番にご紹介します。
◇Ga Glassterior TS300CUBE(30×30×30㎝、約24L) (GaグラステリアTS300キューブ)
・コンパクト且つ、水量が多い30㎝キューブ
水槽は基本的に大きい(水量が多い)方が水質が安定します。
かつては60㎝規格水槽(60×30×36、約60L)がスタンダードとされたのですが、最近はそれだと大きく感じる方が多いようです。
私はお客様に説明するときに、
「小さい水槽は一度のメンテナンスの手間は小さいけれど、汚れやすいのでこまめな手入れが必要。逆に、大きい水槽は一回の労力は大きいけれど、メンテナンスの回数は少なくて済む」
という言い方をよくします。お客様ご自身のライフスタイルやお好みに合わせて選択していただくのがいいと思うからです。
……とはいえ、あまりに小さい水槽だと初心者の方には管理が難しいので、24L入る30キューブくらいがちょうどいいでしょう。
幅と奥行きは30㎝とコンパクトなので、置き場所にも困らないと思います。
・ガラスフタをぴったり載せられるトップシリコン製法
水槽を初めて置くとき、お魚の飛び出しや、地震等による水の溢れが心配になると思います。
この水槽はフタをぴったり載せられるので、それらのリスクを大きく軽減できます。
◇Ga POWER CUSTOM FILTER L (GaパワーカスタムフィルターL)
・モーターが水槽内に入らない
外掛けフィルターの多くは動力源として水中モーターを採用しています。
水中モーター式は呼び水不要、静音性が高いというメリットがあるのですが、どうしても水槽内で目立ってしまいます。
Ga POWER CUSTOM FILTER Lはその点、水槽外にモーターがあるので、すっきりして見えます。
正直なところ、静音性は水中モーターの方が優れているのですが、見た目を重視してこちらを選びました。
上のカバーが共振して音がする場合があるので、その際はカバーをテープ等で止めると軽減されます。
・ろ過容量が大きく、さらにろ材をカスタム可能!
外掛けフィルターというと、ろ過容量が小さく、生物ろ過にはあまり期待できない、というのが一般的なイメージです。
しかも、専用の使い捨てフィルターカートリッジが詰まったら交換、というのは定着した濾過バクテリアごと捨てることを意味します。
カスタムパワーフィルターは、専用マットの他にろ材を詰めるスペースがあるので、ろ過容量が大きく、また、自分好みにカスタムできます。
パッケージのセット例のようにリングろ材を入れて生物ろ過を強化してもいいですし、活性炭やイオン交換樹脂を仕込むこともできます。
ところで、私は今回Mではなく、Lを選びました。
35L以下まで対応のMでも十分なのですが、出来るだけろ過容量を大きくしたかったからです。
そうすると心配なのは、水流が強すぎないか、ということ。
でも、実はMの流量が6.0L/分(50㎐) 7.2L/分(60㎐)なのに対し、Lは6.7L/分(50㎐) 8.0L/分(60㎐)と、さほど大きな差は無いのです。
また、流量調整つまみと水流ルーバーに、水流の調整が可能。30キューブなら問題無く使えます。
余談ですが、適合水槽に関して、Mは水量35L以下、Lは60L以下と上限のみ表記されていて、下限は示されていません。
これは、自由にカスタムして小さい水槽にも使ってください、というメーカーのメッセージではないかと勝手に勘繰っています(笑)
◇Ga CLEAR LED POWERⅣ 300 (GaクリアLEDパワーⅣ)
もっと明るいライトは他にもあるのですが、使い慣れない初心者の方や、CO2無添加の水槽ではコケの大量発生を招く危険性があります。
かといって、暗すぎても水草の生長が悪くなり、水草が吸収しきれなかった余計な栄養分がコケの発生を招きます。
パワーⅣは、ちょうどよく扱いやすい明るさ。
旧機種のパワーⅢは赤・白・青の3色の球を採用していましたが、新たに緑が加わっています。
これにより、緑がより鮮やかに見えるようになりました。
私も実際にレイアウトで使用したことがありますが、水草が良く育ち、特にウィローモス等の深緑が綺麗に見えました。
◇プリセットオートAR100
ヒーターは生き物の生死に直接関わる重要な器材。この製品は安心の日本製です。
また、空焚き等、異常があると確実に切れるヒューズを採用しています。
私は空焚きや無理な負荷がかかったときに、ちゃんと壊れるヒーターが良いヒーターだと思っています。温まらない不具合よりも、お湯になっても止まらない不具合の方が、よっぽど恐ろしいので……。
前者はある程度リカバリーが効きますが、後者の不具合は気付いたときにはもう手遅れの場合が多いです。
アクアライフ2021年11月号で、ヒーターの特集がされていますので、お手元にある方は是非ご一読ください。良い記事です。
◇クリスタル水温計S
精度でいうなら、ヒーターの項目でご紹介したエヴァリス社の『きっちり計れる水温計』シリーズの方が上なのですが、小型水槽につけるとちょっと目立つ見た目なので、シンプルなデザインのクリスタル水温計にしました。
1枚目よりも2枚目の付け方の方が、正面から見たときすっきりするのでおすすめです。
『きっちり計れる水温計』シリーズもとても良い製品なので、また記事を改めてご紹介します。
◇プラチナソイル・パウダー 4L
ライトの項目でも触れましたが、初心者が悩まされがちなコケの発生。
あまり栄養分の多いソイルだとコケが発生しやすく、また、水質が安定するのにも時間がかかります。
プラチナソイルは栄養分が控えめなので、コケが出にくく、また、水質の安定が早いです。
控えめとはいっても原材料の土由来の栄養分は持っているので、1か月~1か月半程度は肥料切れにならないと思います。(水草の種類・量にも寄りますが、初心者向けの水草、レイアウトを想定しています)
肥料が切れ始めたら、液体肥料等で対応するのがいいでしょう。
4Lあれば、水草を無理なく植えられる厚さに敷けて、緩やかな傾斜をつけることもできます。
長々と説明してきましたが、最後にこのセットを使って立ち上げた展示レイアウトをご紹介します。
レイアウトも初心者向けに、シンプルな三角構図にしました。
コストも抑えめにしています。
形の良いブラックブランチを1本だけ使用。(1980円)
流木を使うので、フィルターには高性能な活性炭・ブラックホールミニ(520円)を入れます。
石をたくさん使うレイアウトのときは、ADA・PCやリバースグレイン・ソフトといった、硬度を下げるろ材を入れてもいいですね。
石は水質への影響が少なく、リーズナブルな山谷石。(合計1,200g、960円)
構図骨格。シンプルに。
水草は1束480円、3束1,280円のコーナーから、CO2無添加でも育つものをチョイス。
CO2無添加でも育つ貴重な前景草、エキノドルス・テネルス。
少し背丈が高くなりますが、水深30㎝の水槽ならさほど圧迫感はないでしょう。
流木がまだ浮いてしまうので、重石も兼ねてミクロソリウム・ウェンディロブを巻いた山谷石(150g、120円)を追加。
完成!
水槽セット:17,980円
活性炭:520円
レイアウト素材:3,060円
水草:4,266円(合計10束を3束セットの単価で計算)
計:25,826円
これに生き物を加えても、30,000円以内に収まると思います。例えば、
・ネオンテトラ 10匹:1,280円
・ミッキーマウスプラティ 5匹:980円
・ゴールデンハニードワーフグラミー 1匹:380円
・オトシンクルス 1匹:300円
・ヤマトヌマエビ 5匹:600円
計:3,540円
総合計:29,366円
ワンランクアップした水草レイアウトを作りたい方は、CO2キットを導入しましょう。
DOOA CO2システムキット(14,700円)
最初はまず、CO2無しで始めてみてもいいと思います。
この展示レイアウトもCO2無添加で維持していきますので、今後の変化をお楽しみに!
上野