2019年5月7日火曜日

レイアウト水槽の撮影前日にやるべきこと

こんばんは、店長の上野です。
世界水草レイアウトコンテストの応募締め切りが近づいてきましたね。
私と武江はプロのカメラマンさんにお願いしているのですが、撮影日に向けてレイアウトを仕上げているところです。
さて、せっかくなので、撮影前日にやること、気をつける点をいくつかご紹介しましょう。
※今回の記事は去年Facebookで投稿したものを再編集したものです。

1. 水換えは前日までに
透き通った水で撮影に臨みたいところですが、当日の水換えは避けましょう。新しい水道水を使うと気泡が入ってしまい、水が白く濁って見えます。どうしても当日に水換えをしなければならない場合は、サブ水槽などの溜め水を使いましょう。

2. CO2の添加を止める
1に同じく、気泡がつくのを避けるため、当日はCO2を切りましょう。

3. 撮影時間に合わせて照明の点灯時間を調整する (数日前から)
普段点灯している時間に撮影するなら問題ないのですが、消灯時間や点灯直後に撮影しようとすると、魚も水草も眠っていて、良い写真が撮れません。少なくとも撮影の2〜3時間前には点灯するようにしましょう。特に、有茎草の多くは就眠運動といって、消灯時に葉を閉じてしまいます。これは日頃の点灯・消灯のリズムに呼応するので、数日前から撮影時間に合わせておきましょう。

4. ガラスを綺麗にする
当然ですが、コケは綺麗に落としましょう。また、見落としがちなのが水槽上部の白いカルシウム痕。専用のポリッシャーやお酢などを使って落としましょう。

5. フィルター、ヒーター等の器具を取り外しやすいようにしておく
レイアウトを崩さず取り外せるようにしておきましょう。外すのは撮影直前で大丈夫です。

6. 化粧砂のラインを整える
化粧砂を使ったレイアウトは、水槽前面のラインがまっすぐになるように整えましょう。また、ソイルのこぼれがある場合は取り除きましょう。

7. 茂みから飛び出した有茎草などを軽くトリミング
あくまで、軽く。やらなくて済むなら、やらないにこしたことはありません。やりすぎて台無しにしては元も子もありませんので。トリミングの切り口が見えるとかっこ悪いので、気をつけましょう。
こだわるのであれば、水中に出てしまっている根もカットしましょう。

8. メンテナンスフィッシュを隔離する
これはお好みで。メンテナンスフィッシュも水中景観の一部と考えても良いと思います。ちなみに武江はこの考え方です。
ただ、ヤマトヌマエビなどの苔取りシュリンプを大量に入れている場合は、少し減らした方がいいかもしれません。特に、水槽の照明を切り、ストロボを焚いて撮影する場合。ヤマトヌマエビは暗くなるとワラワラと出てきてしまい、かなり目立ちます。

以上、私がレイアウト水槽の撮影前日にやっている、気をつけている基本事項8点でした!
皆様も参考にしてみてください。
私がアクアリウム業界で働き始めたとき、お世話になった師匠(と、私が勝手に思っている人)がいます。その師匠は非常にレイアウトが上手い人なのですが、レイアウトに関して一番最初に教えてくれたのは、具体的な技術ではなく「精度を大切にしろ」ということでした。
技術的なことは知識や経験による部分も大きい。でも、今できること、誰でも気をつければできる部分で手を抜いてはいけない。そういう教えでした。これは今でも私がレイアウトを作るときの、また、仕事をする上での指針になっています。
あれ、なんだかいつの間にか堅苦しい話に……。何が言いたいかというと、撮影直前でも諦めずに、できることは丁寧にやりましょう! ということです。丁寧にやれば、やらないよりかは確実に良いレイアウトになりますよ! コンテストの作品集をお持ちの方は、開いてみてください。丁寧に作ったからといって、必ず上位に入れるわけではありませんが、近年の上位作品、細部に粗があるものはまずないはずです。繰り返します。精度を大切に!

「精度を大切に」という話で思い出しましたが、すみだ水族館のネイチャーアクアリウムは非常に丁寧に管理されていますね。
本日、当店は定休日だったので、久しぶりに行ってきました。














それでは、また明日から皆様のご来店をお待ちしております。ピカピカにしたコンテスト出品水槽、是非見に来てくださいね!
上野

2024.3.15(金)入荷情報

 3/15(金)の入荷情報です。 コンゴ便が来た! と喜び勇んで仕入れに行ったのですが、なぜかコンゴ便以外のものをたくさん掬ってきました(笑) 上質な国産ドイツイエローグッピーも入荷しています。 水草はレッドカボンバやブリクサ・ジャポニカ、斑入りのハイグロフィラ・コリンボサ等々。...