こんにちは、店長の上野です。9月の石組チャレンジ@アクアテイク-E優勝者発表、お待たせして申し訳ありません。ですが、発表の前に、今回は特別編をお送りします。
なんと、アクアリウム業界の大先輩お二人が挑戦してくださいました! さらに、武江もお二人と同じ親石を使って挑戦!
それでは、さっそくご紹介します!
正面図
上から
お名前(匿名、ハンドルネーム可):ディーアクアリウム 細川 店長
挑戦者からのコメント:
「60㎝水槽には少し大きすぎる親石でしたが、形の良さが際立っていたので、この石でなんとかバランスを取ってレイアウトしてみようと試みたのですが、やっぱり難しくこの有様。ごめんなさい」
☆講評、アドバイス(上野)
上野「お一人目は長崎県佐世保にあるアクアリウムショップ、ディーアクアリウムの店長・細川さんです! 世界水草レイアウトコンテストにも毎年出品されていて、優秀賞を受賞したこともある実力者。特に流木を使ったレイアウトを巧みに作られます。……なんて私が言うのも失礼な話ですが」
武江「細川さん、普段石組はあんまり作らないけど、どうだろうね。今回は俺も作るからさ、公平性を保つ為に上野くんが一人で講評してみなよ」
上野「えー。正直、非常にやりにくいんですが……。社長がそうおっしゃるんでしたら」
武江「遠慮なく、バシバシ厳しく言ってやんなよ」
上野「そんなこと言われましても……。とにかく講評に入りましょうか。まずは気になる点から。親石の背中、シルエットを整えるのに他の石を添えているのは良いのですが、ちょっと出っ張りすぎですかね、連続性に欠けて違和感があります」
武江「そうだね、その調子で。他には?」
上野「うーん、親石の角度、立ちすぎかもしれません。少し寝かせた方が良くなると思います」
武江「その通りだね!」
上野「それでは、気になるところはそれくらいにして、良いところはですね……」
武江「いいよいいよ! 細川さんは褒めなくって!」
上野「えぇ……。そんなこと言われましても」
武江「厳しくしないと上達しないからね! 次いこう、次!」
上野「……というわけで細川さん、ありがとうございました。記念写真をご紹介します」
武江「ありがとね、細川さん」
上野「では、お二人目の講評に移りましょう」
正面図
上から
お名前(匿名、ハンドルネーム可):アクアマイスター 芦田 社長
挑戦者からのコメント:
「親石が大きすぎるのであえて周りの石を控えめにしました。5年ぶりくらいに石組みしました」
☆講評、アドバイス(上野)
上野「こちらも大ベテラン、アクアマイスターの社長、芦田さんです。アクアマイスターさんは改良ディスカスで有名なお店で、特に青系ディスカスに関しては芦田さんの右に出る者はいない、というくらいです」
武江「コンテストには最近出してないけど、レイアウトも上手いよ」
上野「武江社長とは長いお付き合いだそうで」
武江「うん、天野さんと一緒にね。3人でいろんな話をしたもんだよ」
上野「では、僭越ながら講評させていただきます。まず、ご本人のコメントにある通り、あえてだとは思うのですが、左奥がどうしても寂しい気がします。もうちょっとボリュームがあってもいいような。あとは、ご本人も完成後におっしゃっていたのですが、水草の植栽が心配です。親石以外が小さいので、気をつけないと全部水草で隠れてしまいます。グロッソスティグマやキューバパール等の単植がいいでしょうか。高さの出るヘアーグラスなんかは使えませんね」
武江「そうだね。でもまぁ、芦田さんらしい、どことなく品のある石組だね」
上野「芦田さんご自身、ダンディーというか、お上品ですからね。……ええと、今回の講評はあまり褒めなくていいんですよね? それでは、このあたりでよろしいですか?」
武江「うん、このくらいで。……それにしても二人とも“なんとも難しくこの有様”だの“5年ぶりくらいに石組みしました”だの、言い訳しすぎ! 男らしくないなぁ」
上野「……(笑) では、芦田さんの記念写真をご紹介」
武江「芦田さんもありがとね!」
上野「さぁ、最後は武江社長の石組です! 張り切っていきますよ!」
武江「なんだお前、急に生き生きしちゃって(笑) 怖い、怖い」
正面図
上から
お名前(匿名、ハンドルネーム可):武江
挑戦者からのコメント:省略
☆講評、アドバイス(上野)
上野「ハァ~(溜息)」
武江「なんだよ、いきなり大きな溜息ついて(笑)」
上野「どう見たってバランスがおかしいですよ、社長。右手前に対して、左奥が貧弱すぎます」
武江「やけに厳しいな(笑)」
上野「厳しくしないと上達しないとおっしゃったのはどなたですか? ……左奥の石、寝かせてありますが、大きくして左上がりに角度をつけても良さそうですね」
武江「いや、それをやるとスペースが足りなくて、親石が右にずれちゃうんだよ。そうなると、それこそバランスがおかしくなって……」
上野「社長、 言い訳は男らしくないとおっしゃったのは……」
武江「ハイハイ、ワタクシですよー。……だいたいさ、この親石、そもそも60㎝水槽に使うようなサイズじゃないよ! 細川さん、こんなの選びやがって、まったく」
上野「社長、この上、人のせいにしだしたらおしまいですよ。それでは、武江社長がこれ以上醜態を晒す前に講評を終えたいと思います」
武江「お前、今回は本当に厳しいな……」
上野「全然ね、私だけ先週末のNAパーティーに行けなかったことを恨んでるわけじゃないですからね。……40坪あるお店で土日に一人、忙しかったなー。すっごく忙しかったなー」
武江「完全に私怨じゃないか(笑) 悪かったって!」
上野「来て下さるお客様の為に、お店は閉めたくないので、それは別にいいんですけどね。来年はちゃんと私より上の順位を取って、パーティーに参加してください! ……醜い内輪揉めで終わるのはお二人に申し訳ないので、最後に三人で撮った写真をご紹介しましょう」
上野「左から、芦田さん50代、武江が60代、細川さんが40代で、皆様10歳ずつくらい年が離れています。皆様、いくつになっても仲が良くて羨ましいです! ちなみに写真を撮っている私は30代」
武江「天野さんをリスペクトして集まった三人なんだよね。まぁ、これからもよろしく」
上野「実はお二人とも、専門学校で講師をされているので、教え子、元・教え子がたくさんいます。先生方の石組、注目されていると思います! そんな中、挑戦ありがとうございました!」