入荷情報以外のブログを書くのは久しぶりですね。
今日は、新たにセットした店内の36㎝水槽と、その主役になるお魚をご紹介します。
テトラオドン・ミウルス
※写真は過去に撮影したものです
見た目の特徴:
アフリカ・コンゴ川産の淡水フグです。古くはナイルフグとも呼ばれていましたが、ナイル川には生息していません。
砂に潜って獲物を待ち伏せする為、上向きについた目、ひょっとこ口と、ユニークな見た目をしています。
個体によって体色の違いがあるのもこのお魚の魅力。赤色が人気ですが、ベージュやグレー、黒など、様々なバリエーションが存在します。
個体によって体色の違いがあるのもこのお魚の魅力。赤色が人気ですが、ベージュやグレー、黒など、様々なバリエーションが存在します。
大きさは、最大で15㎝程度になる中型のフグです。ただ、12㎝くらいで成長が止まることが多いように感じます。
・水質:中性
飼育に塩分は必要ありません。特別水質にデリケートな種類ではありませんが、あまり極端に酸性に偏ると調子を崩し、餌を食べなくなってしまいます。
中性付近の水質を維持するのが無難でしょう。
中性付近の水質を維持するのが無難でしょう。
・餌:基本的に生き餌
餌は小さい内は活イトメ、大きくなったらアカヒレ、メダカ等、基本的に生き餌を好みます。
口に入るサイズなら、咀嚼するというより、すうっと吸い込むように捕食します。大きい生き餌だと食い散らかして水を汚すので、成長に合わせて調整しましょう。
乾燥エビ等に餌付かせることも不可能ではありませんが、私の経験上、他のフグより難易度が高いです。
乾燥エビ等に餌付かせることも不可能ではありませんが、私の経験上、他のフグより難易度が高いです。
・底砂
前述の通り、砂に潜る習性があるので、目の細かい、角の立っていない砂がいいでしょう。
とはいえ、大磯砂の中粒くらいなら平気で潜ります。
底砂をはじめ、周囲の環境に合わせて体色を変化させるので、色々と工夫してみるのも面白いでしょう。
・水槽サイズ:30㎝キューブ~
あまり泳がないお魚なので、小さい内は30×18×24(㎝)のS水槽でも飼育可能ですが、水を汚す肉食魚ですから、最終的には最低でも30×30×30(㎝)、できれば45~60㎝程度の水槽で飼育したいところです。
・混泳:基本的に不可
気性の荒いフグの仲間の中でも特に気が強い種類です。自分より大きなサイズの魚でも、平気で腹を食い破ったりします。また、同種での複数飼育も同様に危険です。
基本的に単独飼育がいいでしょう。
基本的に単独飼育がいいでしょう。
☆飼育水槽例
水槽サイズ:36×22×26(㎝)
ろ過:エーハイムクラシック2211
照明:アクアスカイG361(1日9時間)
CO2添加:無し
底床:コロラドサンド
水草:アヌビアス・ナナ、アヌビアス・ナナ・プチ
上記の性質を踏まえて、店内の36㎝水槽をレイアウトしました。
まだ6㎝程度なので、しばらくこの水槽サイズでも大丈夫なはずです。
砂に潜るだけではなく、物陰に隠れる習性もあるので、シェルター状の流木をセット。
水草は、ミウルスと同じく、アフリカ産のアヌビアスを使用しました。
ミウルスは砂に潜りますから、汚れが溜まらないよう綺麗に保ちたいところ。
まだ6㎝程度なので、しばらくこの水槽サイズでも大丈夫なはずです。
砂に潜るだけではなく、物陰に隠れる習性もあるので、シェルター状の流木をセット。
水草は、ミウルスと同じく、アフリカ産のアヌビアスを使用しました。
ミウルスは砂に潜りますから、汚れが溜まらないよう綺麗に保ちたいところ。
この流木と水草は丸ごと取り出せるので、掃除のときに便利です。
左手前にはイトメが入った小皿を用意。こうすることで、イトメが砂に潜りません。
さぁ、さぞ快適に過ごしていることでしょう。
……底床は掘り返され、イトメは砂を被り、本人(本魚?)は中央の洞窟部分ではなく、人目につかない裏側にいます。
そんなものです、わかっていました。でも、そんなところも可愛いと思いませんか?
この水槽に入っている個体の他、販売水槽にもう1匹在庫しております。どちらも1匹4,800円(税込)です。
販売するので、今回は付けませんが、名前を付けたくなるような愛嬌のあるお魚です。
当店のレイアウトはいつも水草主体なので、たまにはお魚を主役に……と思って作成したのですが、いかがでしょうか。
ぜひ、店頭で実物をご覧ください。
上野