☆講評、アドバイス(武江、上野)
上野「社長、今回の挑戦者のにのじさん、欠かさず石組チャレンジの記事を読んでくれているそうですよ!」
武江「嬉しいねぇ」
上野「はい、そう言っていただけると、私も書いている甲斐がありますよ。……さて、それでは講評に入りましょう。私がまず気になるのは、底床材の敷き方ですね」
※底床材……ソイルや砂利、砂といった水槽の底に敷くベース。
武江「そうだねぇ。手前が厚いから圧迫感があるし、奥は高さがなくて平坦だから、全体にのっぺりした印象を与えてしまうね」
上野「左奥の小石なんかは、明確に遠近感を出す意図があっての配置だと思うのですが、後ろを高く盛り上げればその効果がさらに高くなるはず。崩れやすい大磯砂を使っているので難しいとは思いますが、是非、傾斜をつけてもらいたいところです」
武江「あと、俺が気になるのは。親石の位置かな。もうちょっと左にずらそう。根元には小石を添えて自然に見えるようにしつつ」
上野「社長、そうすると親石と、その後ろの石が完全に被ってしまいませんか?」
武江「うん、そうなると親石の輪郭がぼやけてしまうから、後ろの石はどかしちゃおう。それから、元々小さめの石しかない右手前がさらに寂しくなるから、そこは大きい石に変えよう」
上野「奥側の石たちは、底床材を高く盛ったのに合わせて高く持ち上げるんですよね?」
武江「もちろん。君が言うとおり、それによって遠近感を強調することができるね」
上野「……といった感じで色々と偉そうにアドバイスをしてきたわけですが、にのじさんの意図、やりたいことがわかるからこそ、それに合わせたお話ができるんですよね、社長?」
武江「そういうこと。天野さんもいつも言ってたけど、石組には意図がなければいけないんだよ」
上野「まず“こういう風に見せたい”という意図があって、その為にどうすればいいかを考えて工夫しよう、ということですね。漠然と作ってはいけない、と」
武江「うん。なぜそこにその石があるのか、説明できなきゃいけない」
上野「にのじさん、すごく勉強熱心な方ですし、はっきりと意図を持ってレイアウトを組んでくれました。社長、やっぱりこういう方って上達が早いですよね」
武江「うん。あとは実際に組んでいく内に技術が追い付いてくるからさ。試行錯誤しながら、たくさん石組を作ってみましょう」
上野「とはいえ、一般のご家庭でそんなに頻繁に石組を作るのなんて無理ですよ、社長。……あれ、石組チャレンジ@アクアテイク-Eって、一般のご家庭の方が気軽に石組を作れる、またとないチャンスなのでは。国内屈指の在庫量を誇る石を選び放題、使い放題で、後片付けの心配も無し。参加費無料どころか、飾り石10%割引券までもらえるなんて……」
武江「……お前、そういうところ本当抜け目ないよな(笑)」
上野「へへ……(笑) さて、それではこの辺で講評を終わりたいと思います。最後に記念写真をご紹介」
武江「にのじさん、遠方からお越しいただきありがとうございました」
上野「来月もお待ちしております! 是非、毎月ご参加ください(笑)」
エントリーNO.12 Ka. 様