2019年8月2日金曜日

“石組チャレンジ@アクアテイク-E”番外編(挑戦者:武江)

こんにちは、店長の上野です。
予告通り “石組チャレンジ@アクアテイク-E”を弊社代表・武江にもやってもらいました。

正面図

上から


作成者:武江 春治

☆講評、アドバイス(上野)

武江「いやぁ、参った! 全然うまく組めない。キリがないからこれでいいよ、もう」

上野「さあ、辛口でいきますよ、社長! 手加減しませんからね!」

武江「ウキウキしちゃって(笑) ハイハイ、お好きにどうぞ」

上野「社長らしい、三尊石組をベースにしたオーソドックスな石組ですね。ただ、親石が少し小さいです。三尊石組は石組の中でも特に親石の使い方が重要なスタイルですが、これではちょっと迫力に欠けますね」

武江「俺もそう思うんだけどさ、これ以上大きい石がなかったんだよ」

上野「社長、他の参加者の皆様も同じ条件でやってるんですよ?」

武江「そりゃそうだけどさ、石の在庫準備したの、全部上野くんじゃん……」

上野「それはそれ! これはこれ! さぁ、まだまだいきますよ。左奥の石、なんであんなツルっとした、表情のないのを使っちゃったんですか?」



武江「他に良いのが無くて……」

上野「皆様同じ条件で……」

武江「わかった、わかった!(笑)」

上野「石の表情が乏しいときは、小石を使って表情を補う。過去の“石組チャレンジ”講評記事で何度も出てきてますよ!」

武江「……俺、組んでて思ったんだけどさ、黄虎石って三尊石組に向かないと思うんだよね。万天石とか龍王石なら、石そのものの質感を活かしてドーンと組めるんだけど」

上野「黄虎石はなぜ三尊に向かないんですか? 確かに、山岳系のように小石をたくさん使ったり、細かく作りこむレイアウトに使われることの方が多い気はしますけど。表情自体は豊かですし、存在感のある石だと思いますけど……」

武江「“表情がない石”っていうと、平坦でツルっとした石のことを指すことが多いよね」

上野「はい。その点、黄虎石は無数に空いた穴が特徴の石ですから、表情豊かといっていいのでは……」

武江「ところがね、上野くん、無数の穴がほぼムラなく空いていると、引きで見たり、写真に撮ったときに逆にメリハリが無いように感じてしまうんだよ」

上野「あー、なんとなくわかりました。さらに、石同士の色味や質感を合わせるのが比較的簡単な黄虎石ですが、揃いすぎると余計メリハリがなくなっちゃいますね。山岳系みたいに、複数の石を組み合わせて一つの山を表現するにはいいと思いますけど」

武江「そこで、黄虎石で三尊石組を作るときに有効な手段が、上野くんがさっき言ってくれたように小石を重ねること。実はね、エントリーNO.12のKa.さんの石組を見たときに特にそう思ったんだよね」

エントリーNO.12 Ka. 様

上野「大きさも質感も上手く小石で補ってますよね」

武江「流れに逆らってる小石は俺が手直ししたけど、上手いことやるなぁと感心したよ」


上野「社長もまた、参加者の方から学んでいたということですね。学ぶことを止めない67歳、恐ろしい……。いつまでも追いつけない……」

武江「石組には答えが無いからね、生涯かけて勉強、勉強だよ」

上野「おっと、思わず感心してしまいましたが、手は緩めませんよ! 中央奥の石、なんだか変です」

武江「どうした、指摘がいきなり曖昧になってきたな(笑) 言葉にするの得意なんだろ、頑張ってくれよ。たしかにちょっとバランス悪いと思うけどさ」

上野「うーん、いっそどかしてみたらどうですか?」

武江「やってみる? なきゃないでおかしいと思うよ」


上野「あー、確かに……。大きくしてみたらどうでしょう?」


上野「窮屈で、余計変になりましたね。これなら最初のが一番いいです」

武江「だろ? 俺も別に納得はしてないんだけど、他にないんだよ。妥協、妥協」

上野「当店の石組チャレンジ、時間無制限とはいえ、ずっと組んでるわけにもいきませんからね」

武江「お前が隣で“青木さんは20分で作りましたよー”とか煽ってくるしさ……」

上野「……さて、このくらいにしておきましょうか。ところで社長、私も一番最初に挑戦しましたけど、もしかして参加者の皆様の方が我々より上手なんじゃないでしょうか?」
上野が“石組チャレンジ@アクアテイク-E”をやってみました。

武江「ほんとほんと。毎回偉そうに講評しといてこれだよ(笑) 皆さんすごい!」

上野「これ、説得力無くなっちゃいませんか?(笑)」

武江「理論と実践は違うけど、理論がわかってればアドバイスはできる。その点、俺も君も大丈夫だと思うよ。それに、だからといって俺たちが作らないのもフェアじゃないでしょ」

上野「もちろんです、社長。これからも皆様と一緒に石組を作っていきましょう! まずは私が月の初めにサンプル的に作り、月の終わり、参加を〆きってから社長に作ってもらいましょう。最初に社長が作っちゃうと、皆様が影響されてしまうかもしれないので」

武江「うん、そうしようか。……じゃあ、俺の石組への講評はそろそろお終いでいいかな?」

上野「最後に、社長が犯した重大なミスをですね……」

武江「え、何々?」

上野「社長、石組に没頭しすぎて閉店時間に気づかなかったんですよ! 閉店作業、私が全部一人でやったんですからね!」

武江「なんだお前、それでやけに厳しかったのか(笑) ごめん、ごめん」

上野「まったく……。そんなわけで、講評を終わりにしたいと思います。8月も皆様の挑戦をお待ちしております!」

武江「ベテランも、ビギナーの方も、お気軽にどうぞ」


☆皆様の挑戦をお待ちしております!
☆8月の石は龍王石です。

過去の挑戦者たちの記事はこちら
2019年7月(黄虎石)
エントリーNO.1 ずいしょー 様
エントリーNO.2 Shu.Nishikori 様
エントリーNO.3 Hiroaki 様
エントリーNO.4 やまち 様
エントリーNO.5 しげ 様
エントリーNO.6 タッツー 様
エントリーNO.7 青木あや 様
エントリーNO.9 Xbp.ch/Platy.ch 様
エントリーNO.10 あひる 様
エントリーNO.13 にのじ 様

【第14回】2024年11月“石組チャレンジ@アクアテイク-E”エントリーNO.11

 こ んにちは、店長の上野です。 第14回・石組チャレンジ @アクアテイク-E の講評記事です。 “石組チャレンジ@アクアテイク-E”2024年11月の題材はライケンストーン! 11人目の挑戦者をご紹介します! 正面図 上から お名前(匿名、ハンドルネーム可) :魚太郎   様 ...